朝の体重:計測せず
外泊のため計測していない。
<朝>
やっぱり体が覚えてしまったようで4時台に一旦目が覚めるが頑張って二度寝する。やがて6時半に携帯アラームが鳴って目を覚まして起床する。
身支度を整えてまずはジョギングへ行くことに。まだ28℃と涼しい中、しばらくまずはウォーキングする。なかなか見つけるのに苦労した自販機で買った水1本を飲みながら。
「高瀬川」という小さな川に沿って遊歩道があった。夏の朝、非常に気持ち良い。
夏の代名詞、朝顔の小さな花が咲いていた。背景の小さな花は「ヒメコスモス」。確かに花が少しコスモスに似ているかもしれない。
30分近く歩き、走るために軽く準備運動をしていると「メェ~」という声が。「メェ~」?住宅地なのに?
声の主はやっぱりヤギだった。人に慣れているようで近くまで寄ってきた。
やがて走り始める。真夏なのですぐに汗だくに。初めての風景の街の中を走るのは楽しいものだ。
昨日、バス車中から眺めた大きな川「斐伊川(ひいかわ)」を渡る。川の上からの風が涼しくて気持ち良い。
今日の折り返し地点に決めていた神社「万九千(まくせん)神社」に到着。
神無月(10月)に全国の八百万の神様たちは出雲大社のホールディングス集まる(そのためこちらでは「神無月」でなく「神在月(かみありづき)」と呼ぶのだそうだ)が、各地に帰る前に最後に立ち寄るのがこの神社なのだそうだ。
それほど大きな神社ではないが、さすが八百万の神様の打ち上げの地だけあり、境内は非常にオーラのある雰囲気だった。地元の人が掃除などをしていた。
詣でて、お手洗いの水道で顔を洗ってさっぱり。再び走ってホテル方面へ。
行きとは違う斐伊川の橋を通ると、河川敷にはゴルフ場が広がっていた。いいなぁ、打ちてぇー。
橋の上からなのでティーショットが普段では見られない角度から見られた。269ヤード・PAR4とかなり短めのコース、ここからだとどこに球が行ったかすごく良く分かる。思わず「ナイスショットー」とか「あー、ちょっと左か…、でもラフ!大丈夫!」などと口にしてしまう。
再びしばらく走ってコンビニへ。水はたっぷり取っていたが塩タブレットなどは口にしていなかったので糖類0のアクエリアスを購入。旨し!
歩いてホテルに到着。汗だくの服を脱いで一目散に大浴場へ。水風呂&サウナを往復する。非常に気持ち良し!水1本飲み干した。湯上がりには乳酸菌飲料が用意されていたので頂いた。このホテルはサウナや夜泣きそばなど、だいぶドーミーインを意識しているな。
昨日からの服を洗濯したい。ホテルにコインランドリーが無いようなので駅前のコインランドリーへ。
ホテルに戻って自室で水を飲みながら作業開始。来ていた連絡を打ち返したり、事務作業などを済ませる。時間になったのでクライアントらとテレカン開始。動画制作の構成案などを共有して諸々話し合う。
思いの外時間がかかったがこれにて今日の大きなタスクは完了。向かうはガソリンスタンドだ。昨日、格安レンタカーの広告を目にして今日の午後使用で予約しておいた。宍道湖あたりをドライブしに行くことを画策していた。
車の運転があったので、早朝ジョギング&サウナ後でも朝ビールを我慢していたのだ。12時間利用(私は6時間程度の利用だったが)で、いろいろ保険付けても5000円でお釣りがくる価格。ふらっとドライブでもしようかなー?と思えるお手頃価格だ。
初めての日産ノートに乗車。「中古車ですけどね…」と恐縮するスタンドの店員さんだが、私の車は化石級の古さのマツダ・デミオだ。未だ普段はキーを刺して回している。ブレーキを踏みながらボタンでエンジン起動するだけで「おぉー!」と思うほどなので、どんな車でもレンタカーだと最新型に感じる。しかしクイッとブレーキが効くなぁ。
<昼>
まず向かうは昨日訪れたJAスーパーだ。この敷地内に地元の人が通う美味い蕎麦屋があることを知っていた。1時近くでも4組のウェイティングがあった。
それでも10分待たずとカウンター席へ。朝から何も頂いていないので腹ペコだ。「ざるそば三昧」を海苔抜き・大盛りで発注。旨し!
なるほど、確かに美味い蕎麦だった。麺が少し柔らかいのはこの店の特徴なのだろう。つゆはキリッとしていて好みだった。
昨日、「具は要らずシンプルな蕎麦が良い」的なことを書いた気がするが撤回だ。紫蘇と海老だけの天ぷらだったがこれが美味かった。次回は他の天ぷらも試したいと思ったほどだ。卵入りとろろもまた美味い。家でうどん・蕎麦食べる時は準備するしねー。基本的に大好きだ。まぁ、それもこれも「大盛り」で注文したからバリエーションを楽しめたのだろう。
さぁ、いざドライブへ。玉造温泉~空港は宍道湖の南側。なので北側の湖岸沿いの道を目指す。今日はここ数日の空と違って雲は低いところにしかなく、青空が美しい。
たまのドライブは楽しいものだ。見知らぬ土地の初めての道を進んでいく。車内バーを最優先して考えがちのため、遠出の際は電車などの公共交通機関を使うことが多いが、たまには車も良いものだ。湖を望む国道を走りながら風景を楽しむ。
やがて、目的地にしていた道の駅に到着。宍道湖の出雲側・松江側双方からちょうど中間くらいの場所にある。
車を停めて展望台へ。カヌーやヨットなどの体験乗船が数百円程度でできるようだ。おっさん一人だし、暑いので遠慮したが。
施設内はレストランとちょっとした土産売り場だけだ。私が栃木ゴルフの帰りに期待するような野菜の直売などは普段はなく、週末だけの開催のようだ。つまり道の駅の割に寂しい雰囲気だった。
アイスコーヒーでも飲もうかとレストランに入店。ランチメニューの洋食各種がなかなか豪勢で美味そうだったのが印象的だった。
アイスコーヒーは500円なり。それだったら同じ値段の「宍道湖しじみ汁(大)」を選ぶよねぇ。これが非常に旨し!
塩による潮汁ベースで風味づけで味噌を少し溶かした感じ。一昨日の旅館の味噌が濃いしじみ汁も美味かったが、我が家は基本このスタイルだ。しじみの出汁の旨味をダイレクトに感じられる調理法である。馴染みの風味なだけ特に美味く感じた。
ところで皆さんはしじみ汁のしじみの身はほじって食べるだろうか?親父が魚屋でよく売れ残りのしじみを頂いていた我が家では、昔からしじみは「出汁の元」と割り切ってわざわざ食べる文化が無かった。なので頑張ってほじって食べている妹の旦那O君を妹や母とともにここ十数年珍しく見ていた。
ただ、店のおばちゃ…、いやお姉さんが要求もしていないのに「こちら殻入れになります」と普通に別皿を出してくれた。つまり一般的にはほじって食べるものなのだろうと今日認識した。
ならばほじくって食べきってやろう。大きなお椀には想像以上にどっさり大量のしじみが入っている。ほじくりつつ、果たして何個のしじみ貝が入っているかカウントしてみた。
会計時に「しじみ、いっぱい入ってましたねー。何個入れてるんすか?」と尋ねるとお姉さんは「何個だろうねー?適当にやってるから」と。「だったら、何個入っていたかと思います?」と再び尋ねる。「お兄さん、数えたの?」「約46個。」と返せば「そんなに入ってるんだー」とお姉さんたちもケラケラ笑っていた。
46個の貝が入ったしじみ汁、なかなか食べごたえがあって満足。
出雲方面に戻る。途中、コンビニでアイスコーヒーを買って飲みながら。
途中、県立の水族館に寄った。宍道湖は朝にジョギング中に渡った斐伊川からの淡水と、日本海からの海水が交じる汽水湖だ。そのため、名物のしじみを初め、独特な生態系が形成されている。少し、その辺りを学習してみよう。
入場券を買って入ればいろんな汽水・淡水の魚たちの展示が。とても綺麗に管理されていて見入ってしまう。
さて、淡水と海水が交じったものを「汽水」と呼ぶが、汽水の塩分濃度の定義をご存知だろうか。下記の図が一番分かりやすいのだが、はてブの機能だと解像度が低く分かりづらい。
海水の塩分濃度は「3%」程度。淡水にも少しは塩分が含まれていることもあるようで「0~0.05%」。この両者の範囲「0.05~3%の塩分が含まれる水」が汽水なのだそうだ。つまり、気分的にはちょこっとでも塩分が入っていれば汽水になるようだ。ちなみに一般的な味噌汁は「1.0%」なのだそうだ。
そして島根県北部の河川状況は以下の通りだ。日本海、つまり海に近い「中海」が川を介して「宍道湖」に海水を伝えている。
「中海」の塩分濃度は1.5%〜2.0%(海水の約1/2)で海水に近い生態系、「宍道湖」の塩分濃度は0.3%〜0.5%(海水の約1/10)で淡水に近い生態系を保っている。
この広大な2段階による汽水域が今のこのエリアの生態系を実現しているそうな。なるほど!地球・自然の偉大さを感じた。
そして分かりやすい解説、宍道湖・中海それぞれの生態系を模した水族の展示など、非常に良いコンテンツになっていて感心した。
しじみの力は凄いのだ。オルチニン的な酒飲みの肝臓に効く的な話ではない。その水質浄化力だ。朝9時半にクロレラを入れた水(写真左)が、私が見学した15時過ぎ・約6時間後にはほぼ透明になっていた。
ただ美味いだけでなく、しじみは環境美化にも寄与する生物なのだ。(その割に宍道湖はどこも泥っぽく濁っていたが。)
正直、ちょっとした時間つぶしと気まぐれで寄っただけの施設だったが、思いの他興味深く勉強になり、水族たちもいろんな種類が居て見ていて楽しかった。
水1本を買って飲みながら帰路ドライブ。一旦、ホテルに寄って荷物などを部屋に置いてスタンドに返却しに行く。経営がスタンドなのでそこで満タン返しできるのが便利だ。
非常に暑い中、歩いてホテルに戻ろうとすると1日に数えるくらいしか走っていないバスが奇跡的に停まった。すかさず乗車。2区間程度だが、160円で涼みながら駅前に行けるのなら安いものだ。
ホテルに戻り、まずは何はともあれ大浴場へ。水風呂&サウナを往復して気持ち良し!最中に水1本飲み干した。
部屋に戻ると怒涛の連絡ラッシュが。メールやら電話やらいろいろ連絡を打ち返す。世間は動いているし、こういう対応しなければ出雲で遊んでもいられない。
<夜>
ようやく一段落し、仮店じまいして夕食へ繰り出す。昨日は魚系で攻めたので今日は肉を頂くことにしていた。昨日、失礼なことに「完全に死んでいた」と表現した商店街、夜になると生き返るようだ。そこにある地元で人気だというミートショップを訪問。
カウンター席で生ビールを発注。朝から我慢してきたこの一杯、非常に旨し!そしてカウンターの中の大将たちは肉を焼くので忙しいようで基本客との絡み無し。結果的に理想的な店だ。
まずは簡単なつまみでベーコンエッグとセロリのナンプラー和えを。どちらも美味いがセロリの方が超美味い。先日自分で調理したセロリラーメンを思い出した。この「和え」真似しよう。
やがて肉が到着。各種、焼いて味付けして提供されるスタイルだ。自分らで焼いて食べるのも良いが、いい感じでプロが調理してくれるのが美味いに決まっている。
まず一品目「ホルモン」でそれが分かった。焼き上がりがわからず、油を落としてしまったり、半生で食べたりすることが多いが、最高の焼き上がりだった。
皮の部分はカリッカリまで炙って、油の方は間接的に火を通すのが正のようだ。正直、あまり好きでない部位ではあるが、これは美味いと思った。ビールが進む。アサヒの生に続いてサッポロの瓶ビール赤星に代えて。
レバーも旨し!中がレアなところが最高だ。味付けのタレがにんにく・生姜かなぁ?他にもいろいろはいっていると思うが美味い。メガレモンサワーに代えて。
肉の部位でも特に好きなハラミ。最高のミディアムレアで非常に旨し!
気づけば店は満席。お一人様なのでカウンター席の隅に追いやられていたが。途中、予約なしの来訪客や電話問い合わせも断っていた。地元の人気店にハズレ無し。
退店間際、はじめは塩な感じだった大将に「どれも美味かったっす。焼き方も最高でした。」と伝えればにっこり。「いい材料仕入れてるからっすよ」と謙遜。
他の肉などもいろいろ試してみたかったなー。ぜひまた来たい店だ。
さて、私にしては「食べ」が足りないとお思いの諸兄もいらっしゃるだろう。何故なら〆で2軒目に今夜も行くつもりだったからだ。
昨夜、ホテルの〆で頂いたミニしじみラーメン。麺はいまいちだったがスープは気に入り、しじみラーメンの美味い店を検索していた。すると、まさに灯台下暗しでホテルの向かいの店が2番手くらいだったことに気づく。
なのでホテルに戻る前にそちらへピットイン。生小を飲みながらしじみラーメンを待つ。これがなるほど、非常に旨し!
ラーメンのスープの出汁としじみの旨味が絶妙なバランスで共存している。後から聞いたらスープは豚ガラらしいが、豚の旨味にしじみが決して負けていないしケンカもしていない。ちなみに、しじみは仕上げに少しだけ煮込んでいるだけなのだとか。
小ねぎとシャキシャキのもやしの食感、少し太めの縮れ麺がまた良い。スープをじっくり味わいながら全て飲み干してしまった。これはまた食べたいなぁー。
ちなみにこの店でも特に要求していないが「しじみの殻入れの皿」を出されたのでしっかり身もほじくって頂いた。
満腹になって店を後にする。コンビニで水を買って帰りたい。最寄りのコンビニが出雲市駅構内のセブンなので駅に再び行く。
するとこれまで何度も来ていたのに気づかなかったが「サンライズ出雲」(我が国唯一残っている夜行寝台特急)のA寝台に置いてあるアメニティーセット(歯ブラシ・タオル・袋)のセットが売っていた!
興奮して思わず2セット買ってしまった。うーん、利用する機会は無いし、これを土産に渡して興奮するような同好の士は友人には居ないし…。活用法は後日考えよう。
ホテルに戻ると夜泣きそばタイムだった。昨日の反省を活かし、ミニしじみラーメン・麺抜きを注文。
まぁ、美味いは美味いが、ついさっきもっと美味いやつを頂いちゃったからなぁ。
部屋に戻り、まずは大浴場へ。飲んでいるので風呂と水風呂をしばし往復。
部屋に戻ってハイボールを飲みながら作業夜の部だ。来ていた連絡を打ち返したり、見積を作成してクライアントに送ったり。
やがて店じまいし、飲みながらしばらくゆっくり過ごして就寝することに。今日もいろいろ情報量の多い一日だった。