食事の際、主食・主菜・副菜・汁物をバランスよく食べましょうと躾けられた方が多いと思います。学校給食では「三角食べ」という、それぞれのおかずや主食を一口づつ、交互に食べましょうと指導された覚えもあるのではないでしょうか。ところが、糖質制限では、まず先に優先して食べるべきものがあるのです。
ここで、糖質を摂取することで太るメカニズムをおさらいしておきましょう。ご飯等の糖質を食べると、血中に糖質が溶け込み、血糖値が上昇します。そうすると、その上昇を抑えようと、インシュリンと呼ばれるホルモンが分泌され、血中の余分な糖質を体脂肪という形で溜め込み、血糖値を下げる働きを行います。これこそが、糖質を摂り過ぎると太っていくことの原因なのです。
この血糖値を上下させないような食生活を送ることが糖質制限ダイエットの肝なのです。糖質が含まれるものを避けるのと同時に、血糖値を上げにくくする効果のあるものを先に優先して食べるべきなのです。
その食材とは、ズバリ、「野菜・海藻類・きのこ類」。糖質量が少なく食物繊維量の多い食材には血糖値を上げる効果が少ないと言われており、糖質を摂取する前に食べると、先に糖質を摂る場合と比べ、血糖値の上下幅が小さいと言われています。
メニューの中にサラダがあればまずはそれを食べましょう。定食であっても、主菜の付け合せのキャベツの千切りなどの野菜やお浸しなどの小鉢から先に食べ始めるべきです。その後、タンパク質→(食べるのであれば)炭水化物といった順番で食べることが理想的です。
一般的な食事のマナーとしては、全部のメニューをバランスよく食べることが求められますが、糖質制限中には食べる順番も重要になってきます。可能であるならば、まずは野菜類から食べるように心がけましょう。