糖質制限で減量したり、現状維持に挑戦する記録

高寺伸吾・45歳。2015年頃、都合9ヶ月間で約38kg減量。今は食生活を昔に戻しつつ、ジョギング等で体を鍛えながら減量中。

7/8 2011日目 わたらせ渓谷鐵道へ

今朝の体重:85.9kg (2016/5/1の74.2kgから+11.7g 昨日から-0.6kg)

そこそこ減った!

<朝>

起床する。昨日の久々の筋トレの結果、絶賛全身筋肉痛だ。体が重し。。。

入浴を済ませてゼロペプシを飲む。まずは自室にて軽く作業を行う。

その後、家を出る。今日は「空いてるうちにロケハン&ワーケーション」第4弾、「わたらせ渓谷鐵道に乗る旅」1泊2日だ。まずはバスにて浦和駅へ。

ささっと車内バー用品を買い求めてもまだ10時過ぎ。特急スペーシアの乗車までしばらく時間があるので駅前のサイゼリヤへ。サラダでも食べてビールを一杯飲みながら作業して時間を潰そうと思ったら、埼玉県からの要請でアルコールは11時からなのだとか。たった1時間遅らせて何の効果があるのかねぇ。(朝イチでビールを求める方も方ではあるが…)

仕方ないのでビールはキャンセルし、「辛味チキン」のみテイクアウトする。駅のホームのベンチで缶ビールを飲んで電車到着を待ちながら作業を行う。

乗車する。やはりスペーシアは空いていて非常に快適だ。車内バーを0ビールで乾杯して開始。「辛味チキン」と「だし巻き」がつまみだ。タンパク質達、旨し。

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料理よりも何よりも車窓が最高のつまみだ。大宮を超えると一気に田舎の車窓になる。

私の席の右後方の男の子、5歳くらいだろうか。話を聞いているとパパと鬼怒川温泉への旅行のようだが、めちゃくちゃ鉄道好きのようで車窓から見える電車にいちいち的確な情報のもと突っ込んでいる。「上野東京ラインだ!」「桃太郎!」(※貨物機関車の愛称)「パパ、これはレアな電車だから撮っておいて!」等。特にうるさい声ではないこともあり、私自身の子供の頃を重ねて良いアナウンス代わりに聞きながら車内バーを楽しむ。

「見て!とれいゆつばさ!」の声には「マジで!?」と、つい私も振り返ってしまい(福島ー山形を走る観光用新幹線のため)、JRから東武線に乗り込む際、数秒停電するのでその様子をムービーで撮ってると、消えた瞬間「あ、消えた!」と私も声を出してしまって、彼とハモってしまって一人笑いを噛み殺したり。できれば彼と鉄道談義を楽しみたいなーと思った。

やがて「栃木駅」に到着。ここでJR両毛線に乗り換えだ。30分ほど、駅中をウロウロしたりして時間をつぶし、いざ乗車。6両編成の電車は残念ながら全ロングシート。でも空き空きの車内なので車内バーをさせて頂く。田舎や山の風景を眺めながらのハイボールが旨し!

やがて「桐生駅」に到着。ここで2時間近く電車の待ち時間があるのでちらっと観光でもして時間を潰そうと考えていた。私はこういう時、大抵の駅ナカ・駅前にはある観光案内所を利用するのだが、どうも駅ナカ・駅前に見当たらない。そこで土産屋で聞くと観光案内所は少し離れたところにあるのだという。

まずその段階で「えぇー、それは無いわー」と思う。

日常の旅行であれば既に案内所行きすら諦めるが、今回はロケハンも兼ねているので物は試しに観光案内所まで行ってみる。地方都市にありがちの完全に死んだ商店街の中を歩きながら。

ようやく15分近く歩いて到着した観光案内所。群馬銀行の敷地内に昨年でき、つい先週に直売所もオープンしたという施設自体は綺麗だった。狭かったが。

対応してくれたお姉さんは熱心に案内してくれる。「地元の名物が、ソースカツ丼・幅の広いうどんでして…」等と熱心にご案内頂く後ろに、恐らく市の職員だろうが一切こちらには対応しようとせずにぶっすりとPCの前で何か作業らしきことをしている。そのおっさんらにも試しに少し話しかけてみたのだが、まぁ見事に無視された。

お姉さんのアナウンス、丼もうどんも糖質的にどちらも無いわー、と思いつつも、恐らく契約社員か何かのお姉さんの対応自体は良かったので「ありがとう。ふらっと行ってきますねー」と言って案内所を出る。(行かないが。)

まず、駅中・駅前に観光案内所が無く、徒歩で15分程度のところに設けるという彼らのセンスが全く分からん。車相手の立地なのか?とも思ったが地図を見ると決してそう車にとっても良い場所でもない。観光案内所に寄るための駐車場も群銀の駐車場で有料っぽそうだったし。

恐らく、地元の何かいろいろな理由があった結果、群銀の土地内に設けざるを得なくなったのかもしらんが、本来立つべきである利用者の立場を全く無視しており、観光客に不便を押し付けている。何のための観光案内所なのだろうか。しかも先週オープンしたという綺麗な直売所も、限定グッズがあると言われたが私にとって全く興味ないものばかりだったことも付け加えておこう。

こんなしょうもない姿勢に久々に腹が立った。二度と寄らんからどうでも良いっちゃ良いけど。

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結局、駅前に再び15分程度かけて完全に死んだ商店街を歩いて戻る。結果、まだ1時間近く電車の時間まである。

駅前にはコンビニ一つ無いが、なぜかチェーン店の居酒屋だけは何店もあった。仕方なくそのうちの中でランチ営業やっていた「庄や」に入る。群馬の山奥に居るのになぜか鮪の刺身をつまむことに。それなりに旨い。ビールを飲みながら作業を行った。

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まぁ、そもそも桐生などは目的地ではなくただの通過点なので本質的にはどうでも良い。少し無駄な時間を過ごしてしまっただけだ。本来の目的の「わたらせ渓谷鐵道」へ乗車だ。ディーゼルの一両の電車だ。

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土日であればトロッコ列車が走っているのだが、平日は普通車両のみだ。だが、ボックス席の仕様がなかなかいい感じだ。ゆったりと座り、車窓を眺められる。車内バーに重要な「ちょっとした飲み物置き場」も完備されているところが非常に良い。

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そして何よりも、1両編成の電車だがトイレが備わっていているのが車内バーマニアとしては非常に有り難し!

発車後、数駅過ぎれば徐々に渓谷の風景に車窓が変わっていく。ハイボールが旨し!

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やがて途中の名物駅、「神戸(ごうど)駅」へ。駅舎がなかなか味があることで有名な駅だ。5分以上の停車があるので運転手さんに了承を得て駅舎を撮影する。

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なるほど。鄙びた駅舎、真っ赤なポスト、一日に数本しか到着しないバス停。これはフォトジェニックだ。しかも梅雨の最中の雨降りの気候。いろいろなカットをささっと撮影して車内に戻る。

その後も車窓をつまみにハイボールを楽しみながらわたらせ渓谷鐵道の奥地へ進む。やがて終点の少し手前の駅「通洞駅」へ到着。下車する。

車内バーで出たゴミ類をゴミ箱で処分していると「高寺さんですかー?」と初老の男性が声掛けてくれた。今夜の宿にお迎えをお願いしていたのだ。ワゴン車に乗り込み、まずは別の駅へ別のお客さんをピックアップしに行き、その後宿へ向かうことに。

すると、彼が「折角初めてお越しのお客様たちのために…」と、おもむろにヘッドセットを自身に装着。宿までの道すがら、観光案内というよりは足尾銅山の歴史に関する遺跡を案内してくれた。こういう展開、嫌いじゃないのでいろいろと質問などを振りながら解説を伺うことに。

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未だに活きている水力発電所や変電所、今も銅山の坑道から出てくる重金属等の水を濾過する施設や、かつてダイナマイトを保管していた洞穴、江戸時代から掘り始めた坑道の入り口などなどを案内してくれる。

一見さんにとってはただの森の中の山道だが、アナウンスを伺っていると、大正・戦前の昭和の頃にはこの道のそこかしこに鉱山に務める人の家が立ち並んでいたそうだ。人が集まる場所には飲食店や飲み屋街、呉服屋などなどの商店街も広がっていたそうだ。今の山道からは全く想像できないが。できるものならばその当時の様子を覗き見てみたいものだ。

案内頂いている方は、恐らく戦後生まれで私の母よりも少し若そうなので、昭和30年近く生まれだと思われる。彼が子供の頃には駐在所が残る程度だったそうだが。ここで生まれ育ったの彼が子供の頃、かつて通っていたこんな山奥の小学校でも1500人!もの生徒が居たそうだ。

明日、見学に行こうと考えているが、「足尾銅山」は私が小学生?の頃に学んだが、世界で初めての社会的な公害事件で「田中正造」が生涯かけて国と戦った現場であると認識している。

その話をちらりとすると「世界最初の公害の現場であると同時に、世界で最も昔から今に引き続いて公害に対応している現場なんですよ」と誇らしげに言った、彼の言葉が印象的だった。自然豊かに見える足尾の風景だが、未だ終わり無い対応を続けている人たちが居るのだな。

そんなこんなで足尾の歴史を学ぶ道草を食いながら今晩の宿へ到着。国民宿舎の印象を覆すような綺麗で良い感じの宿だ。

部屋に入り、まずは温泉にがっつり浸かることに。つい、「何これ!?」と口にしてしまったが、これまでの温泉体験史上でも、最上ランクの「ヌルヌル感」の湯だ。フロントでも散々「滑りやすいので気をつけてください」と言われたのが理解できる。非常に良い湯で気持ち良し!

内湯の浴場に「露天風呂」の扉があるので行ってみる。すると暗い階段が。湯でヌルヌルするので手すりを使いながら降りるとそこにはヌルヌルの湯の露天風呂が!

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私以外、誰も居ないのでスマホで露天風呂を撮影。風呂の前には山々が。梅雨の小雨模様の中、山頂には雲が掛かっていたり。絶景を望みながらのヌルヌルの最高な湯に浸かれる幸せ。気持ち良し!

浴後、自室に戻り、自販機で買ったビールを飲みながら軽く作業対応をする。

<夜>

予約しておいた夕食の時間になったのでレストランへ。いわゆる宿の夕食を頂くことに。鍋物は地元の鱒のしゃぶしゃぶと、栃木名物の銘柄豚の焼き物だ。プレモルの瓶ビールとともに頂く。非常に旨し!

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写真の他に、岩魚の唐揚げ・お吸い物等も頂いた。ご飯は遠慮した。

追加オーダーもOKとのことで、料理長おすすめの塩味の牛すじ煮込みを追加で頂く。これがまた旨し!

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さっぱりした塩味に胡椒の風味と牛すじの旨味が良い感じだ。

一旦、部屋に戻りすぐに温泉へ。ちょうど日が落ちた直後である19時過ぎ、まだかろうじて山の稜線や山頂にかかる雲が見える感じだった。うっすら見える風景がこれはこれで非常に綺麗だった。そして温泉はやはり良いヌルヌルで気持ち良し!

浴後、自室に戻って作業などなどを行う。今回はただの旅行ではなく、ワーケーションだ。「ワー」の部分をしっかりしないと「バケーション」には繋がらない。

作業を終え、21時半頃に今日最後の温泉へ。22時で温泉がクローズとのことなのでこのタイミングでヌルヌルのいい感じの湯に浸かる。露天風呂が遠慮ないくらい真っ暗闇だ。露天風呂と真っ暗な風景を楽しむ。非常に気持ち良し!

浴後、自室に戻ってハイボールなどを飲みながらゆっくりと過ごす。明日も早朝からゆっくり温泉に浸かりたいので早めの時間に就寝することに。