糖質制限で減量したり、現状維持に挑戦する記録

高寺伸吾・46歳。2015年頃、都合9ヶ月間で約38kg減量。今は食生活を昔に戻しつつ、ジョギング等で体を鍛えています。

4/5 3013日目 ポンすけと最後のお別れ

朝の体重:88.9kg (2016/5/1の74.2kgから+14.7g 昨日から+0.2kg)

微増!

<朝>

携帯アラームで早めの時間に目を覚ませて起床する。まずは入浴を済ませてガッツリ汗を流す。

今日は黒猫ポンすけと最後のお別れ、火葬の日だ。冷凍庫に入れていたポンすけを取り出して箱に入れる。冷凍していても予想以上に毛がふわふわで生前のままでひと安心。

昨日買っておいた菊の花や、近所の農家のお宅から頂いてきた桜の花の枝を入れてやる。今後、桜の時期になると彼を思い出すのだろうな。枕元には好きだったご飯やおやつなどを添えて。

時間になって妹夫婦と姪っ子が迎えに来てくれた。仕事前に共にポンすけを見送ってくれるとのこと。肌寒くて小雨降る中、近くの市営の火葬場へ向かう。

受付を済ませると「小動物火葬場」へ案内される。担当の方が焼香まで準備してくれていた。最後に冷たくカチカチになってしまったがフワフワな毛や頭を撫でてお別れする。

後は担当さんに任せ、焼き上がるまでロビーで待つことに。ヒトと違って1時間弱で終わるそうだ。喫茶スペースにもなっているので私はビール、妹らはコーヒー・ジュース・ノンアルビールで献杯だ。

飲みながら待つ間、やはり自ずとポンすけの思い出話となる。

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我が家にポンすけが来たのは2006年の6月半ばだ。東京・目白の会社オフィスで猫を拾ったという、取引先のKさんから突然電話が。慌てて梅雨の雨の夜の中、Kさんの待つ王子駅前まで車で迎えに行った。

当時、まだ500g。片手に乗るほどの子猫だった。初めて迎える猫に戸惑いながら深夜のドンキホーテで猫用ミルクやら猫缶やらを慌てて買ったことを思い出す。

可愛らしい姿に、私も両親も叔母もすぐに夢中に。獣医さんが「生後2ヶ月くらいかな…?」ということで推定誕生日が2006年4月15日に決まった。

ポンすけのチャームポイントは見事な「かぎしっぽ」だ。曲がっていたり、短かったりする猫の尻尾をそう呼ぶ。遺伝的なもので別に病気や怪我(交通事故で曲がる子も居るらしいが)ではない。

曲がっているといっても一般的にはちょっとの曲がりが多いのに対し、ポンすけは半端なく、カタカナの「マミムメモ」の「ム」+α の形状で3D形状的に複雑に曲がっているのだ。こんな立派なかぎしっぽの猫を見たことが私は他にまだ無い。

それでも先っぽまでフヨフヨ動くのだ。もし曲がっていなかったら相当しっぽの長い猫だったと思う。

そんな曲がった尻尾を触られるのが何より嫌がってねぇ。最期にじっくりどうなっていたのか観察したい気持ちもあったが、嫌がるのを知っているのでそれはやめておいた。なので詳しくは謎のままである。

家猫なので1歳前くらいの頃に去勢をした。傷が気になって仕方なく、ずっとペロペロ舐めていたようである日いきなりボコッと大きなかさぶたが取れた。その下は黒猫のはずなのに真っ白の毛になってしまい、ずっと白のままだった。

なので、家族の間ではもし黒猫だらけの集団に混じっても「お股が白くて『ム』の字のかぎしっぽ」が目印になるからすぐにポンすけが分かるねぇ、とよく言っていた。

先日も書いたが、猫とはすぐにトイレを覚える生き物だ、と事前に聞いていたが、彼はトイレを覚えられず。当初、狭い我が家に10箇所くらいおむつシートを敷いていたものだ。晩年は小の方は覚えたが、大の方はしばしばあちこちで…。

幼い頃に他の猫と別れてしまったためか「甘噛」を知らず、飼い主を本気でガブガブ噛むようになってしまった。私の手にはまだ古傷が多く残っているが、いずれ消えてしまうと思うとそれも淋しい。

1歳頃の写真。若かりし筆者(20代)の首筋をおっぱいだと思ってふみふみ揉んだ後にチューチュー吸うポンすけ氏を自撮りしていた。当時はよく吸われていたものだ。ちなみに猫の舌はザラザラだし、けっこう強く吸うのでそこそこ痛い。だからおっぱいをやる母猫の大変さをヒトのおっさんながら私は知っている。

若い頃はずっと走って動いて遊んでいた。紐付きのねずみのおもちゃに飛びついたり、あちこちジャンプして冷蔵庫の上まで登ったり。キッチンは彼の遊び場だった。

我が家の誰にも似なくて食い意地が張っておらず、基本的に細身で顔もシュッとした細面で、親バカならぬ飼い主バカだと思うがイケメン黒猫だ。

だが、基本的にビビリ。家の前を大きなトラックが通るだけで逃げたり、知らないお客さん(特に男)が来ると二階のクローゼットに籠もったり。

リビングか母の寝室を中心に過ごしていたが、私が二階の自室の書斎で作業などしているとよく『遊びに来たぞ。撫でろや』と言わんばかりに「にゃー」と鳴いて呼ばれたものだ。撫でてやるとそのままゴロゴロ喉を鳴らしてしばらくまったり寛いで滞在したり。そうやって来てくれるのが嬉しく、横で私もじっと座って居たり。

他の猫と触れ合ったことが無いので、彼なりの「猫の集会」のつもりだったのかもしれない。

手のかからない長生きな猫だと思っていたが、転機は昨年2月だ。便が詰まってしまって動物病院に入院。除去してもらって一命をとりとめた。同時に猫、特に高齢猫ではよくある腎機能の低下が判明。投薬を開始した。

昨秋にはさらに低下を確認し、週イチの通院が始まった。そこからこの春までの出来事はこれまで綴ってきた通りだ。

私としては昨年2月から1年以上も寿命を延ばしてくれた獣医の先生には感謝している。人間換算で「88歳」にあたるほぼ「18歳」。十分長生きしてくれた。

他にも彼との思い出は尽きない。18年間私の人生を伴走してくれた、変わり者の黒猫「ポンすけ」。ポンすけはポンすけであり、他の猫や黒猫とは違う。誰がどう言おうと彼は唯一のうちの猫ちゃんだ。彼の頭や耳や首を撫でるとこっちを見上げて「にゃー」と鳴く声をもう聞けないのが淋しい。

 

いずれ、虹の橋のたもとで再会したい。先に逝っていた父ともう橋を渡っちゃったかもな。奴(父)はせっかちだから。まぁ、それならそれでいいや。橋の向こうで楽しく過ごしているだろう。いずれそちらで皆と会おう。

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やがてスタッフのかたが準備が整ったと連絡してくれ、再び火葬場へ。焼き上がった骨を綺麗に整頓してくれていた。骨の詳しい説明まで頂き、小さな保管用の骨壺に骨を拾って入れていく。チャームポイントの「尻尾の骨」を多めに入れて。

猫相手でも非常に丁寧に作業してくれた担当のかたにお礼を申し上げて火葬場を後にする。想定以上に非常に丁寧な対応でとても良いお別れになった。さいたま市、大変素晴らしい対応だった。

家まで送ってもらって妹夫婦は仕事へ。今日は一日姪っ子を我が家で預かるようだ。

いろいろ事後処理を済ませると、父の小さな仏壇に黒い仲間ができた。

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これでようやくポンすけの件が一段落した。週明けにでも病院の先生に挨拶とお礼には行こうと思っているが。

私の一人親方の会社なので、今日はもう全社的に慶弔休業のつもりなのだが、平日なので連絡などはいろいろ来ている。しばらく自室にて作業対応を済ませる。

<昼>

やがて予約していた寿司が到着。父の件から以来、こういうことがある時はお清め代わりに寿司を頂くことにしている。改めてビールで献杯して頂くことに。旨し。

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他にもランチメニューのばらちらし等も注文。腹一杯頂いた。

食後、しばらくハイボール片手に岩合さんの「世界ネコ歩き」を視聴。可愛い猫ちゃん達の姿を眺める。

気づけば再びいろいろ連絡が溜まっていたので、ハイボール片手に自室へ。連絡を打ち返すことに。とはいえ、今日は省エネモードでいろいろタスクを週末か来週にぶん投げる。

雨も止んだので姪っ子とともに散歩に行くことに。行き先はいつものジョギングのゴール地点であるハーブ園・神社だ。途中、スーパーで食パンなどを買って行くことに。歩きながらいろいろ会話しつつ。

公園のブランコで少し遊び、神社を詣でて池の鯉にパンをあげる。春で暖かくなってきているためか鯉の食いも良い。

公園を散策し、桜を眺めながら帰路に就く。

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早いもので姪っ子はこの春から小5だ。

帰宅し、しばらくゆっくり過ごしていると妹が仕事から戻ってきて姪っ子をピックアップ。この後、ピアノのレッスンだそうだ。

入浴を済ませてガッツリ汗を流す。

<夜>

夕食を取ることに。既に飲んでいるのでビールで晩酌だ。写真の他に昼の寿司の残りもつまみつつ。旨し!

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レモンサワーに切り替えて飲み続けた。

いい時間になったのでウイスキーグラスを持って自室へ。作業夜の部の開始だ。省エネモードなので必要な連絡だけ打ち返し、その後は飲みながらゆっくり過ごすことに。

ポンすけの件は今日でようやく一段落して随分気持ちも落ち着いた。しばらくは思い出してしまって凹むこともあると思うが、明日からはなるべく切り替えていこう。

いい時間になったので就寝することに。