糖質制限で減量したり、現状維持に挑戦する記録

高寺伸吾・45歳。2015年頃、都合9ヶ月間で約38kg減量。今は食生活を昔に戻しつつ、ジョギング等で体を鍛えながら減量中。

6/21 1994日目 鬼怒川、良いホテルビュッフェ

今朝の体重:86.8kg (2016/5/1の74.2kgから+12.6g 昨日から+0.3kg)

やや増えた。

<朝>

起床する。案の定、昨日のゴルフ練習で体中筋肉痛だ…。もう少しマメに行くべきだと反省する…。入浴を済ませてゼロペプシを飲む。

自室にて軽く作業対応した後、身支度を済ませて外出する。

「空いてるうちにロケハン&ワーケーション」第3弾、「スペーシアのコンパートメント」に乗って鬼怒川・日光へ行くのだ。スペーシアとは、JRに乗り入れている東武鉄道の日光・鬼怒川行きの特急列車で、浦和駅で電車を待っているとたまに見かけており、常々乗ってみたかったのだ。

しかもこの列車、個室であるコンパートメント車両がある。今、日本で個室のある定期列車はこの他に、サフィール踊り子サンライズくらいだろうか。(と、思っていたが後ほど調べてみたら他にもいくつかあるようだ。)このコンパートメントにも是非乗ってみたかったので本日体験することにしたのだ。

まずはバスで浦和駅へ。今回の列車は自宅最寄り駅に止まるので非常に楽だ。車内バー用品を調達する。

早めにホームへ行き、ベンチで0ビールを飲みながらスペーシアの到着を待つ。やがて入線。

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途中駅からの乗車だと外観をゆっくり撮れないのが残念だが、さっと撮影して乗車。コンパートメント車両の3号室に入る。おー、こりゃなかなかゴージャスでいい感じだ。

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まずは荷物を置いて車内の写真をいろいろ撮影。車両自体はかなり古いがメンテナンス等しっかりされていて普通車も広めの座席で快適そうだ。

3号車は売店になっているのだが残念ながらコロナの関係でクローズ中。車内販売もだ。

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カーテンの下から中を覗くと生ビールのディスペンサーが見えた。生ビール飲めるんだなぁ。

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<昼>

一通り撮影を終え、自室に戻って車内バーの開始だ。0ビールやハイボールで乾杯だ。旨し!

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写真の枝豆は母謹製の朝採れ・朝茹でのものだ。家を出る前にちょうどテーブルの上にあったので一掴みつまみのために持ってきた。大分豆も大きくなり、甘みも強くなってきた。旨し!

楽しんでいると検札に車掌さんが。JRの名札を付けている。東武ベースの鉄道だが、やはりJR圏内はJRの職員が担当しているようだ。

やがて栗橋駅に停車。旅客の乗降はできないが、この先JRから東武鉄道に乗り入れるため乗務員交代のようだ。

東武鉄道に入り、電車は「渡良瀬川」を渡る。40過ぎのおっさんが渡良瀬川と聞いて思い出すのは森高千里の「渡良瀬橋」だ。確かスマホの中に音源にあるなぁ、と思い、スマホのスピーカーでBGM代わりに流しながら車窓を眺める。イヤフォンでなくて構わないのは個室の特権の一つだ。

日光方面・鬼怒川方面の別れるポイントである「下今市駅」にしばらく停車。ちょうど自室の真ん前のターンテーブル北斗星カラーのDE10型機関車が!自分、こんなとこにおったんか!?

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調べてみると昨年JRから東武へ売却されたそうだ。北斗星カラーのまま運用している東武鉄道も熱い。「大樹」のヘッドマークを付けていたのでSL運用以外の観光運行の際に活躍しているのだろうな。

車窓は田園風景から山合いの風景に変わっていく。車窓をつまみにハイボールを飲みながらやがて終点、鬼怒川温泉駅に到着。

改札を出てまずは待合室へ。PCを取り出して作業だ。この2時間の乗車中に実は対応すべき連絡がそれなりに来ていたのでベンチに座ってしばらく作業を行う。ワーケーションのうちの「ワー」の部分だ。

作業を終えてホテルへまずは荷物を置きに行く。地図上はそこそこ近そうだったが、実際にはけっこう遠く、20分程度歩くことになったが散歩と思えばちょうど良い距離だ。

途中にやっぱり足湯発見。温泉街はとかく足湯を作りたがるものだ。

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ホテルに到着。手続きを済ませ、荷物を預けようと思っていたが、早い時間だがしばらくしたら部屋に案内できるとのこと。なのでフリードリンクコーナーで「ワー」の作業しながら待つことに。

コーナーにはソフトドリンク等に加え、お茶菓子もいろいろ用意されていた。そこにあった煎餅、私や関係者の一部諸君にとってはなかなか懐かしい品だった。

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前の会社で「一斗缶の煎餅」のインパクトを狙ってお歳暮の品として使っていたのだ。一斗缶でも3000円位と意外と安く、毎年数十個発注していたことを懐かしく思い出した。今でも昔からのお客さんは一斗缶の煎餅を覚えていてくれている。ちなみにサクサクと軽くて美味しい煎餅なので機会あればご賞味あれ。

さて、早めの時間だが部屋を案内してくれた。先週の宇奈月温泉でのアップグレードの部屋ほどではないが十分広く、そして綺麗な和室だ。

まずは荷物を置いて周辺の散策に出ることに。

今回の旅の3大目的の一つ「スペーシア・コンパートメントに乗車」は果たした。今回の旅の第2の目的は「廃墟群を見る」だ。先日の千葉・養老渓谷ではないが、鬼怒川にはバブル期のホテルが廃墟のまま多く残っていると聞いており、興味を持っていたのだ。

公園横に酒屋&喫茶店というなかなかな店があった。缶ビールを求めに入店。地元のじいさんばあさんが喫茶を楽しんでいた。プレモル代310円を払いながら店のじいさんに廃墟の理由を尋ねる。「バブルはじけて足利銀行が破綻したとき、当時の大臣の竹中平蔵が金返せないホテル共々潰してしまったんだよ」とのこと。

まぁ、諸説いろいろあるだろうから鵜呑みにはしないがいろいろな歴史があっての上での今の状況なのだろう。

酒屋の横を進むと公園が。ビールを飲みながらチャット対応やメール対応などを行う。

公園の先にはなかなか立派な吊橋が。吊橋通るのってはじめてかも。ゆらゆら揺られ吊り橋を行く。これまたなかなかできない体験だ。

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そこから望む川の絶景の奥にある、写真に映っている全ての建物が全てホテルの廃墟なのだ。「滝見橋」という名の吊橋だが、「廃墟見橋」にふさわしい絶景だ。これから橋を渡ってそちら側へ行く。

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以下、後からググった情報とともにお届けする。

橋を渡って駅方面に向かうとまず出会えるのが「元湯星のや」だ。1925年に旅館として開業したが、2010年に廃業。その理由は不明とのこと。

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敷地前に「建物内への侵入を禁ず」と書いていた。だが、一休さんのトンチではないが「敷地内に入るべからず」と書いていなかったので入り口付近まで行って写真など撮っていると、「鬼怒川温泉なんたら管理組合」的な車が止まり、作業員のようなおっさんらがこちらに来て「ダメ!」と言われたので「すみませーん」と敷地外へ。ちゃんとこういうことしてんのな。

上記トンチ的な議論を交わすこともできたが面倒なことは避けてそそくさと退散する。

なんたら管理組合の車が行ったことを確認して隣の廃墟を拝見。1999年廃館の「きぬ川館本店」と、2008年廃業の「鬼怒川第一ホテル」だ。

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20年・10数年でこんな感じになってしまうのねー。また注意されぬよう、敷地にも入らず遠目から撮影した。

ちなみに左のホテルの近くにバス停があり。時刻表を見ると今も機能しているようだ。(「コロナ禍による時刻変更」のような表記がある時刻表(1日に3本…)が貼られていた。)バス停名の部分が劣化していてとても読みづらいが、「第一ホテル前」というバス停のように読めた。果たしてこの廃墟群のバス停で誰が降りるのだろうか…。

最後、私が今日宿泊するホテルの近くにある廃墟ホテルは「鬼怒川観光ホテル東館」だ。

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同名の「鬼怒川観光ホテル別館」の方は、今は「鬼怒川観光ホテル」として某リゾート開発会社により再開発されているらしいがこちらは取り残されたとのことだ。

こちらも敷地内には立ち入らなかったが、このホテルのすぐ横に橋へ至る細道の階段があり、今も生きていたためでその道を往く。

するとすぐ側から建物をアオリで眺められた。10階建て?のうち3階くらいまではツタのような植物で覆われていた。下層部が植物に飲み込まれつつある古い建物。某ジブリアニメの谷の風の底のワンシーンを想起させられた。

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そんなこんなで鬼怒川廃墟巡りを終え、今回の旅の第2の目的「廃墟群の鑑賞」を終えた。

ホテルの部屋に戻る。まずは温泉だ。浴衣に着替えて大浴場へ。ここのお風呂もなかなか広い。そしてサウナがある。途中、更衣室にある冷水機の水を飲みながらサウナと水風呂を5-6往復くらいしただろうか。

すっかり整って自室へ。電話対応・作業などをご飯までの1時間のうちにがっつり行う。ワーケーションなのでしばしば仕事はしっかり行う必要がある。だが一旦、仕事を始めると1時間では足りず、作業は後送りしてレストランへ行くことに。

<夜>

今夜の宿もビュッフェ形式だ。もちろん飲み放題を付けて。ビール・ハイボール・赤ワイン等で乾杯だ。

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ビュッフェの料理と侮るなかれ。正直びっくりした。どの料理も丁寧に作られていることが分かるものばかりで美味しく、出来合いのものは殆どなかった。ワカサギの南蛮漬け、甘酢だけでなく出汁を加えるともうひと味美味しくなるのだな、と学びになった。鮎の塩焼きも多分天然物だ。

そして特筆すべきは実演調理の牛しゃぶだ。こういう食べ放題ビュッフェでの牛肉は輸入牛の安いところを使っていてパッサパサで美味しくないことが多い。なので、味見で一枚だけ頂いたらこれが確実に美味い。良い牛肉の味がする。

確認すると国産の栃木牛を使っていた。「牛しゃぶと鮪の刺身は採算度外視でやってるんですー」とは肉を焼いて頂いたシェフの談。鮪の刺身も良いものだった。(脂が強く個人的な好みでは無かったが品質としては良いものだった。)牛しゃぶは何皿かお代わりを頂いた。

ううむ、さすが楽天トラベル評価「4.45」は伊達でない。温泉宿ビュッフェ2万円以内クラスでは最高峰クラスではなかろうか。

飲み放題も時間を迎え、ラストの赤ワイン一杯を飲み干していい気分でレストランを後にする。エレベーター前にこのホテルの昔のCMフィルムが放映されていた。映像屋の端くれ、古い映像を目にするとつい見入ってしまう。かつてはTVCM出していたほどのホテルだったんだな。

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いろいろなパターンのあるCMの中、何故かギャングの抗争的な挙げ句、マフィアのボス的な人が急に「鬼怒川温泉ホテルへ行こうぜ」と、オープンカーでホテルに颯爽と向かう篇のCMもあったり。

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一昔前のホットペッパー等のリクルートの映画吹き替えCMを彷彿とさせるが、絶対当時真面目にクリエイティブした結果なのだろうな。エレベーター前で5分くらい立ち見しながら大笑いしてしまった。

部屋に戻り、ハイボールを飲みつつ、作業夜の部の開始だ。メール対応したり、見積を作ったりして過ごした。ちなみに前回の宇奈月温泉ではHDMIケーブルを借りられたことから、試しにこのホテルでも借りられるか試してみた。すると、やはり借りられたのだ!最近のホテル、この需要高いのだろうか?ケーブルでPC画面をテレビに映しながら作業を行った。

作業を一段落させてもうひとっ風呂浴びに行くことに。けっこう飲んでいるので流石にサウナは遠慮し、内風呂と水風呂を数往復する。非常に気持ち良し!

その後、自室に戻って作業の続きを行う。その後、ゆっくりして就寝することに。